成人式のあとに成人の日がやってきてもただの休日でしかないのがなんかエモい。あんなに強烈な印象を残すのに生涯で一日だけ鮮烈でそれ以外のすべてはただの休日なのだ。
こどもの日も勤労感謝の日も、当事者だとしてもあまり実感として主役感がない。しかし成人の日だけは訳が違う。なにせ成人式という全国規模の巨大なイベントに参加して、自分たちがその日の日本の主役であるように扱われるのである。このような祝日は他にない。特に勤労感謝の日など勤労に辟易している我々のような存在にとってとても大きいにもかかわらず、正直な話をすれば何月何日か知らない。夏なのか冬なのかさえ知らない。そのうちわたしも老人になるだろうが、きっと敬老の日も同様だろう。自分が主役なのに何月何日かさえ分からないまま過ぎていくのだ。いや、認知症とかじゃなくて。いやほんとに。ほんとのほんとに。